(1)はじめに
英語学習が進むにつれ、前置詞の重要性が痛感されるものです。しかし、「前置詞そのも
のを学習する」人が果たしてどれくらいいるでしょうか?前置詞学習の困難さの一つはそ
の用法の多様性にあります。大半の学習者は、前置詞が登場するたびに辞書で意味を確認
し、徐々に各前置詞の「イメージ」を豊かにしていくという学習スタイルをとっているよ
うです。これに対し、本アプリは以下のように「より積極的で効率的な学習」を提案
します。整理編では48個の主要前置詞それぞれの「コア」の意味を図解し、そこから派生
する各用法を、「コア」の意味と関連付けながら解説しています。つまり、「前置詞のイ
メージが徐々に出来上がってくるのを待つ」のではなく、「最初から各前置詞のイメージ
を持ち、各用法を学習する中で、そのイメージを定着させていく」という手法です。各用
法に例文と解説を加えているのもそのためです。英文を読む際に辞書代わりに利用するの
も効果的でしょう。問題編は各前置詞のイメージの定着をより確実にするためのものです。
主要前置詞48個の計300の用法を、成句(イディオムを含む)や定型表現を多用しながら
1000題出題しました。ご存知のように、イディオムの多くに前置詞が含まれていますが、
本アプリではイディオムが登場するごとにその前置詞の「用法」を解説しました。
(2)アプリの構成
本アプリは、整理編と問題編で構成されています。整理編では、48個の前置詞を、「コアの
意味と図解」、「各前置詞の用法一覧」、「各用法」、「例文」の順にまとめました。
問題編は、基本編(3章)、応用編(4章)、完成編(3章)に分け、全10章、各100題、計1000題
の問題を収録しました。前置詞は「空間的意味」から「時間的意味」さらに「抽象的意味」
へと抽象度が増していきますが、基本編では「空間的意味」と「時間的意味」を、応用編
では「抽象的意味」を中心に出題し、完成編では大学入試レベルの問題を集めました。
(3)アプリの使い方とその機能。
整理編は、コア、用法一覧、用法、例文からなっています。まずコアの意味を確認し、全用法を
一覧でチェックしてください。一覧の各用法にタッチすると用法画面が現れます。さらに例
文のボタンをタッチすると、例文画面になります。
問題編は以下の通りです。
オートセーブ:問題編のある章の途中で中断した場合、解答データは自動的に保存され、
そこから再開出来ます。また、一旦その章を休止し、他の章の問題を解くことも出来ます。
繰り返し:問題編の各編のトップページに、「チェック問題の数」が表示されます。
それをクリックすればチェック問題だけを出来るまで繰り返し学習することが出来ます。
チェック機能:不正解の場合は自動的にチェック問題に組み込まれます。なお「正解したけれど
再度チャレンジしてみたい」場合は「チェッックボタン」をクリックしてください。「再」の文
字が表示されチェック問題に組み込まれます。逆に「不正解だったけどチェックは不要」の場合も
「チェックボタン」をクリックしてください。「済」の文字が表示されるとチェック問題から除外されます。
リセット:リセットボタンを押すと解答データはすべてリセットされ、最初から解き直すことが出来ます。
成績:その時点での「正答数」「誤答数」「未だ解いていない問題の数」が、各編ごとに
提示されます。
出題形式:問題編はすべて4択問題となっています。4つの選択肢から正しいと思われる
解答を選んでタッチしてください。
参照機能:ある問題を解いたときに、解説にある「さらに解説を見る」ボタンをタッチす
ると、そこで出題された前置詞の用法と例文を参照することが出来ます。